大腸がんは、腸の粘膜から発生する悪性腫瘍のことです。
なお盲腸からS状結腸付近にできるがんを結腸がん、直腸から肛門までの間にできるがんを直腸がん、肛門にできるがんは肛門がんです。
これらを合わせて大腸がんと言います。
大腸がんは、他のがんと同様、初期の段階では無症状です。
がんが進行してしまった場合、血便、下痢や便秘の繰り返し、残便感、腹部膨満感、体重減少などの症状がでることがあります。
また大腸がんは、早期であれば内視鏡で切除することで治癒できますが、ある程度進行してしまうと他の臓器やリンパ節に転移するおそれがあります。
その場合は結腸あるいは直腸の切除手術だけでなく、転移した部位についても治療する必要があります。
大腸がんは、一般の方でも、45歳を超えたあたりから発症するリスクが高くなります。
また、一部の大腸がん(リンチ症候群)は、遺伝することも知られています。
一親等の御家族(兄弟、両親)に大腸がんの方がいらっしゃる場合、専門医に相談し、必要に応じて便潜血検査や大腸内視鏡検査で検診を受けることをおすすめします。